ついにクリスマスです。

 

 

未央へ

 

 前略

 

 今日も晴天。

日中は暖かいけれど、朝夕は寒いね。

本格的な年の瀬だ。

 

今日は夕方会える。

それだけで嬉しいし、子供たちもそれを望んでいるはずなのに

少ししか会えないのがさびしい。

 

希子ちゃんは、前の手紙でも書いたように

もう、周りの事を良く理解している。

とっても理不尽な状況を彼女なりに理解してその状況に対応しようとしている。

いや、それを強いられている。

あんな小さな子なのに!

理子ちゃんはまだわからない。

いま全てを吸収する時期なのに父親との時間を極端に奪われている。

しかもその理由の説明も無い。

 

このまだ小さな娘たちにそれを強いるのは何故ですか?

それがこの子達のためになるのですか?

よくよく考えてみてください。

 

 

お願いします。

 

 

平成二十六年十二月二十五日

 

 

未央へ

 

 前略

 

 今日も晴天。

あいかわらず日中は暖かかった。

 

昨日は久々に子供たちに会えた。

希子ちゃんは戻るのが「イヤイヤ」といって、

それが本当のイヤイヤであって欲しいと思った。

でも時間だから、夕食だからと

僕自身がこの手で希子ちゃんを車に乗せるこの気持ち。

 

理子ちゃんは活発に動き回り、

好奇心旺盛にきょろきょろとしてた。

だっこすると“ずしり”とことさら重く感じた。

お父さんだと分かってくれているのか少し不安。

 

こんな気持ちをクリスマスに感じなきゃいけないのも、

僕が悪いんですか?

僕がいったい何をしたんですか?

それはこんな罰を受けないといけないものなんですか?

何の説明もありません。

 

子供たちや僕をこれ以上傷つけるのは止めてください。

 

 

お願いします。

 

 

平成二十六年十二月二十六日

 

 

未央へ

 

 前略

 

 今日もいい天気でした。

沢山遊べたかな?

 

今日からお正月休みというところが多いのかな。

僕は今日も仕事をしてきました。

今日で一段落というか、一旦休みでまた続きます。

 

でもまぁ、何かにチャレンジするのはいいことだとこのトシになって思っています。

 

希子ちゃんにとっては二度目の年の瀬。

理子ちゃんにとっては初めてだね。

一年が終わってまた新しい一年が始まる。

厳かの前にある忙しなさ。

これがまたいい経験になる事を祈っています。

 

今年はこんな形で暮れようとしているけれど、

来年は希子ちゃん、理子ちゃんとまた一緒に暮らせるようにします。

 

未央も子ども達の事を確りと考えてみてください。

 

 

お願いします。

 

 

平成二十六年十二月二十七日